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ベタ基礎だから安心?

木造一戸建て住宅を購入する場合、注意しなければならないことの1つに「地盤」の問題があげられます。

どんなに頑丈な基礎・構造体の建物を建築したところで、地盤が軟弱であれば建物は傾きます。家が傾く原因の多くは「地盤」から来るものです。

建築基準法の改正により、「建築物の基礎の構造は、建築物の構造、形態及び地盤の状況を考慮して国土交通大臣が定めた構造方法を用いるものとしなければならない」という内容とその他の告示により、地盤調査が実質義務付けとなりました。

しかし、「地盤調査の状況を見て設計者が判断しなさい」という内容で解釈されているようで、その対応はまちまちといったところが現状です。

現に建築確認申請の際には地盤調査に関する書類は無くても許可がおりています。また、地盤調査を行ったということだけでも安心できません。地盤調査は敷地のいくつかの箇所で測定されますが、それぞれの箇所の支持力が大きく異なる場合、ベタ基礎で施工すると不同沈下の恐れもあります。

不同沈下とは、敷地内の地盤が一律に沈まず、一部のみ沈む現象のことです。
不同沈下は、混在地盤や盛土のように地盤の硬さの違いなどが原因でおきます。半分が軟弱地盤、半分が固い地盤の上に建つ建物は、軟らかい方に傾いてしまうのです。

ですから、営業マンのよく言う「ベタ基礎だから安心です。」は必ずしもそうとは言えないというのが事実です。

地盤調査を行った結果からどう考慮されて基礎の施工を行ったかが重要です。地盤調査の結果に関する内容の説明を充分受け、場合によっては地盤調査会社に直接電話して聞く事も必要でしょう。

住宅にとって「地盤」は、まず第一に気をつけなければならない重要なところなのです。


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