1. TOP
  2. マンション
  3. 区分所有権とは?

区分所有権とは?

一物一権主義

一戸建ての場合、通常、1つの建物に対して、1つの所有権しか存在しません。

これは、民法が『一物一権主義』を原則としているからです。
『一物一権主義』とは、所有権は1個の独立した物についてのみ成立し、物の一部を対象とする所有権は成立しないという原則です。

この原則通りだと、建物の一室を対象とする所有権は認められないことになります。
そこで、この『一物一権主義』の例外をなす特別法として、昭和37年、区分所有法が制定されました。通常の所有権と区別する意味で、区分所有権と呼ばれています。

区分所有法の要件

区分所有権が成立する為の要件は、以下の2点です。

①構造上の独立性
②利用上の独立性

『構造上の独立性』とは、その部分が、壁・扉・床・天井などによって、構造上、他の部分から遮断されていることをいいます。

『利用上の独立性』とは、その部分が、独立して住居、店舗、事務所、または倉庫その他建物としての用途に利用できることをいいます。

したがって、日本家屋の一室のように、襖や障子で部屋が仕切られている程度では『構造上の独立性』はなく、また、トイレや浴室のように、出入りのために他の部屋を通らなければならない建物の部分には、『利用上の独立性』はありません。

区分所有者と区分所有建物

区分所有権の所有者を『区分所有者』といい、区分所有権の目的となっている建物の部分を『専有部分』一棟の建物自体を、通常、『区分所有建物』といいます。

 
参考マンション管理組合が抱えるトラブルとは?

参考マンションの資産価値を左右する大規模修繕とは?
 

関連記事

  • マンション標準管理規約とは?

  • 管理規約の変更【ペット飼育禁止は有効か?】

  • 築10年を超える戸建て住宅は耐震診断が必要!地震が来てからでは遅すぎる

  • 中古マンション購入の注意点【保存版】不動産調査のプロが解説します!

  • マンション騒音の原因は○○と○○【購入時に確認できる事】

  • 新築後2年以内すべきこと【マンション共用部分の検査と4つの事項】