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欠陥住宅を防ぐには「施工検査」が有効【コンクリート打設時の受入検査】

「コンクリート受入検査(うけいれけんさ)」をご存知ですか?

これは、現場に運ばれてきたコンクリートの品質が、発注した条件にきちんと適合しているかどうか確認する検査です。したがって、受入検査が実施されない場合、正しいコンクリートが現場に届いているのかどうかは、分からないのです。

木造戸建住宅の場合、コンクリートの打設は、住宅基礎部分のみである場合が多く、合計4割弱を占めるこの数値には、大きな意味があります。

このように、戸建住宅にとって不具合の事例も多く、きちんと管理されるべき工程ですが、マンションや事務所ビル等の大型物件で、受入検査が当たり前に行われているのに比べ、戸建住宅では実施されないケースが少なくありません。

 

<受入検査の検査項目の主なもの>

スランプ

固まる前の生コンクリートの流動性を示す値。値が大きいほど流動性が高いことを表します。許容差が決められていますが、それを超えるとコンクリートの品質の低下を招きます。

受入検査スランプ

 

塩化物量

許容値を越えて含まれる塩化物は、コンクリート中の鉄筋を錆びやすくします。

塩化物量

 

空気量

空気量は、生コンクリート中の流動性に影響を与えます。値が大きいほど流動性が高いことを表します。しかし、圧縮強度は空気量にほぼ比例して低下する為、空気量の過多には注意が必要です。

空気量

 

圧縮強度試験

受入検査時に供試体を取り、これを使って1週間後、4週間後に圧縮強度試験を行い、計画されている強度を発現しているか確認します。

圧縮強度試験

 

受入検査の費用は、業者さんによっても異なりますが、およそ2万5000円程度です。万が一、不具合が発覚した場合、コンクリートは基礎部分で使用されるため、補修には多額の費用、時間、労力がかかります。

これから、コンクリートの打設を行う方は、業者さんが受入検査を予定しているかどうか確認してみて下さい。予定していない場合は、追加で実施されることをお勧めします。

参考 : 施工検査はどんなことをする?【基礎配筋検査編】

参考 : 欠陥住宅を防ぐ消費者エージェントサービス

 

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